姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「...ぅ..らぃ」



「ぇ?」


「こんな王子、大っ嫌いッ!!!」



背中を向けて駆けていく姫



俺は、反射的に姫の腕を掴んだ



「....何」



振り払われると思っていたから、少し驚いた



条件反射で掴んでしまった手を緩め、何を言えばいいのか考えた



少しの沈黙


「...ぁ、えと..」



姫が何を求めているのか


何を言えば姫に振り向いてもらえるのか


__俺の中で、答えは出てこなかった




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