姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
次の日の朝、王子は私の家に来なかった



いつもなら、すっごく早い時間に来て、私に迷惑かけるのに



いつもの忙しい朝とは対照的な、ゆっくりとした時間の流れを味わえる朝だった



『姫、まだ~?』


『姫、パジャマ姿も可愛いよ』



姫、姫、と、私の名前を呼ぶ彼の笑顔がふいに思い出された



そしたらなんだか、泣きたくなった
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