姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「ねぇ、こいつ本当に一人できたみたいなんだけどー?」


「はぁー?馬鹿なんじゃない?」


「それともこいつ、痛いの好きなのかもよー?」


またしても女子独特の甲高い声で笑う、哂う、にやりと笑ってそっぽを向いた


「ねぇ、じゃあまず、どうしよっか?」


「適当にぼこっとけばいいんじゃね?」


ぐるりとこちらにあの顔が向く


唇は悪戯に孤を描いて、とてもとても不気味だった


「ねえ、じゃあ」


女は口元に手を近付けてくすりと笑う


「早くこいつ、やっちゃってよ」


低い、濁った声が聞こえた
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