姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
「..言ったよね、」


王子が言葉を切る


私の手を引いて、自分の胸に引き寄せる


わっ...


久しぶりの王子の胸


心臓の音が聞こえて、なぜが落ち着けた


「次俺のものに手ぇ出したら許さない、ってさ」


心地良い王子の胸の中で、王子の信じられないくらい低い声を聞いた


でも、怖くはなかった


それは、私のために怒ってくれているということが分かったから


ねえ、王子


助けに来てくれて、ありがとう




そしてまた、私は少し泣いてしまった



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