姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
ありがたいとは思うけど、感謝したいとは思わない!!


だって、あいつみんなの前でキスしたんだよ!?


それにあいつ、そのあとなんて言ったと思う?


『姫は王子のもの、これは決定事項』


そして意地悪く笑って、


『だったらこのくらい、当り前なんだよ」


って...


もう意味わかんない!!





そして今はお昼休み



王子が此処に来るのはいつものことだけど、毎度毎度私を驚かすの



「ひーめ!」



王子の声と共に、肩をとんっと軽く叩かれた



「きゃぁッ!?」



ほらね、こうやって



ほんと、心臓に悪いよ





「びっくりした?」



にかっと笑って聞いてくる王子に、私は「当たり前でしょ!」と、そっけなく返した



あーぁ、またやっちゃった



どうして私、素直になれないのかな







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