ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
冷たい外気が入り込み、下駄箱前で自分の靴を取っていた茜は身を縮ませた。
静まり返った学校の正面玄関。
茜の他にはまだ誰もいない。
「茜」
名前を呼ばれて、勢いよく振り返った。
以前レオに呼び捨てで呼ばれたことが頭をよぎったからだ。
しかし、そこにいたのはレオではなかった。
勝手に期待しておいて失礼な話だが、少し肩を落とす。
「秀平君……」
「ちょっと、いいかな?」
茜はレオから假屋崎には近付くなと言われていたのを思い出した。
「ごめん…今日じゃなきゃダメ?」
「何か用事あるの?」
「えっ……」
一瞬言葉に詰まったのを假屋崎は見逃さなかった。
瞳が鋭く光る。
「おいで」
有無を言わさない力強い物腰。
假屋崎の瞳を見ていると頭の芯が痺れてきて、目がうつろになっていた。
「来るんだ」
假屋崎が歩き出すと、自然と足が動きその後について行った。
静まり返った学校の正面玄関。
茜の他にはまだ誰もいない。
「茜」
名前を呼ばれて、勢いよく振り返った。
以前レオに呼び捨てで呼ばれたことが頭をよぎったからだ。
しかし、そこにいたのはレオではなかった。
勝手に期待しておいて失礼な話だが、少し肩を落とす。
「秀平君……」
「ちょっと、いいかな?」
茜はレオから假屋崎には近付くなと言われていたのを思い出した。
「ごめん…今日じゃなきゃダメ?」
「何か用事あるの?」
「えっ……」
一瞬言葉に詰まったのを假屋崎は見逃さなかった。
瞳が鋭く光る。
「おいで」
有無を言わさない力強い物腰。
假屋崎の瞳を見ていると頭の芯が痺れてきて、目がうつろになっていた。
「来るんだ」
假屋崎が歩き出すと、自然と足が動きその後について行った。