ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「怜央は強いのねぇ。

あたしなんて数日ヴラドに会えないって聞いた時は、寂しくて泣いちゃったのに」


「真央は寂しがり屋だからな」


ヴラドはまんざらでもない顔で、嬉しそうに真央に笑顔を向けた。


(はいはい、朝からイチャつかないでくれよな)


怜央は毎度おなじみの両親の仲の良さを見せつけられて、ため息が零れた。


(仲がいいのは、いいことだけどさ……)


「朝ごはんはいらないけど、あれだけ飲んでいっていいかな」


「ああ、あのジュースね。待ってて、今持ってくるから」


真央は冷蔵庫を開けると、ポットに入っていた赤い飲み物をコップに注いだ。

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