満員電車の君
彼の大きな掌が、私の頭にちょこんと置かれた。 



ドクン…ドクン…ドクン…… 



高まる胸の鼓動は、


もはや、止まるのを忘れてしまったみたい。 



彼の手が置かれている頭のてっぺんが、熱を帯びている。



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