お隣りさんlover
【第三章】


約17年間生きて来て

一番特別になるであろう夏がやってきた



どうしようどうしようって
ずっと部屋で悩んでた



やっぱり私は一人じゃ何も出来ないから
沖縄にいるお姉ちゃんに電話してみた







「本当に!?奏すっご~い!
よくここまで渓の事好きでいたわね~」



お姉ちゃんもビックリしてた

電話の向こうから結亜の声が聞こえて来た
元気そうだな、良かった



「お姉ちゃんどうしよう…
やっぱ渓ちゃん忙しいし」


「大丈夫だよ~渓太だって勉強勉強じゃ死んじゃうって!」

「そうかなぁ…」




確かお姉ちゃんは旦那さんに一目惚れだったって言ってたなぁ

私は気付いた時からずっとずっと渓ちゃんの事が好きだったからその『一目惚れ』っていうのがどういう物なのか良く分からない

『なんかね、ベタだけど稲妻が走ったね。頭の中に』ってお姉ちゃんは言う



稲妻…か、
ビリビリとか…?
直感的なのかな?

あ、私この人好きだ

みたいな感じの・・
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