お隣りさんlover
【第四章】

いきなり涼しくなった九月の半ば



あれ程ウルサかった蝉の鳴き声もパッタリと聞かなくなった




「なんか一気に過ぎ去った気がするわ…」

「え?」

「夏…ほんまなんもなかってんあたし…」




テーブルを拭きながらぼやく由里亜さんは
少し見ない間に髪の色も校則に引っ掛からないぐらいの落ち着いた茶色になって


やっとでお嬢様っぽい見た目になった




「俺も~」


そう言って話に入って来たのは広田さんだった

「ありえへんやろ~広田は」

「いやいや本当にっ
ずっとバイトしてたもん俺、つまんねぇよな~」





こっから見てみると

広田さんと由里亜さんの2ショット…


結構いいかも?
< 166 / 454 >

この作品をシェア

pagetop