お隣りさんlover
失ったモノ
その日のバイトを上がってすぐ
私は渓ちゃんに電話をした
「もしもし渓ちゃん?
今…どこ?」
『今?バイトだけど』
「…カテキョ?」
『そうだけど、何かあった?』
渓ちゃんの声を聞いた途端安心してしまった
由里亜さん、やっぱり有り得ないです
渓ちゃんを信じてます。
そう思った時だった
『ねぇ先生、誰ぇ~?』
電話越しで聞こえて来る
女の子の声
生徒の女の子だ…
「な…何にもないよ
あたし今から帰るから・・切るね
渓ちゃん頑張ってね」
生々しい女の子声に恐怖を覚えた
私は逃げる様に電話を切った