お隣りさんlover

『好き』の裏側




私の我儘で


渓ちゃんの家に行った




私が落ち着ける場所は

渓ちゃんの部屋しかないから







「大丈夫か?奏…」




渓ちゃんのベッドの上にしゃがんでしばらく放心状態が続いた


渓ちゃんは私の事をよく分かってるから





深入りして来なかった






「バイトの先輩がね…
すごい悩んでたんだ…」

「…うん」

「命の瀬戸際まで…悩んでね…」

「……うん」


「…………


人を好きになる事に…


条件なんてあるのかなぁって



思っちゃたの」


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