お隣りさんlover

ダイスキ!


ここ十日の結果は
2勝8敗


完全に朝のダイエット状態








「うわー奏変な顔」

「うるさーい…」


幸運にも
今日はたまたま帰りの電車が一緒になったけど

渓ちゃんが車両に入って来てもびっくりする程喜ぶ気力も薄れる




「何かあった?」



「今日はね~…

体育で跳び箱に突っ込んで倒れちゃって保健室で寝てて
その後放課後保健室から帰ろうとしたら部活中のサッカー部のボールがね、ボーンって顔面に当たったの…
だから変な顔なのかもね~」



真面目に話したのに
渓ちゃんは電車の中で大爆笑してる

何回も頭を打ったせいでぼーっとしてるっていうのに…

「ひどーい…あたし本当にしんどいのに」

「ごめんごめん」





本当は
久し振りに帰りが一緒になったから
すごくすごく嬉しいんだけど


気を使って頭を撫でてくれるのも
ばかにして少しからかうのも
全部嬉しいんだけど




「渓ちゃん」

「ん?」

「もたれていい?」

「え~奏重いもん」

「ばか」






そう言ったら渓ちゃんは私の頭においていた手でそのまま自分の方に引き寄せた



「あたし重いんでしょ?」

「肩痛めたら明日からずっと奏がチャリこげよ~」




優しいな…渓ちゃん
そんなとこが一番好き




渓ちゃんに触れられる事が
最高に幸せ

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