お隣りさんlover




渓ちゃんの家を出て


すぐには隣にある自分の家には帰らなかった




意味もなく街をふらついて
途方に暮れていた



少しして、由里亜さんの事が心配になった私は

広田さんに電話した



『由里亜は大丈夫。落ち着いたから

弘斗とはまだ連絡取れないけど…奏ちゃんは心配しなくても大丈夫だから』



心配しますよ、そりゃ

手首切る程追いやられたんだよ



今日は広田さんと事情を知ってる女の友達がついててくれるらしい


取り敢えずこれ以上の心配はしなくてもよさそうだ














「あれ…奏ちゃん?」







そんな事を考えていた時だった






「あ…………彩美さん」








私は久しぶりに彩美さんに会った

また髪型変わってる
少し痩せた?
化粧も…少し薄くしたのかな?


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