お隣りさんlover

繋がり





あまりに唐突な質問だった




渓ちゃんが


私のお兄ちゃん…?






「…どうなんですかね
そういう状況になってみないと本当に分からないと思います」

「やっぱそうやなぁ…」


「あ…でも、

私はどんな状況にいても『逢沢渓太』って言う男を好きになってたと思います

それだけは自信あります」




たまたま渓ちゃんは幼馴染みだった



もし幼馴染みじゃなくっても





どこかで出会って恋に落ちるっていう気がする

私の確信はない自信






たまたま幼馴染みだったっていうのも




私達の運命だと思う









「そうやな、……やっぱ奏ちゃんは幸せ者や」







由里亜さんは目線を下にずらした

そっと微笑んで。







「由里亜さんだって、

逆にお兄さんが由里亜さんの『お兄さん』じゃなくっても
きっとお兄さんに恋していたでしょう?」



「あはは、多分な」






運命なんて分からない


変えようと思っても変えられないから





今回は神様が由里亜さんに少し試練を与えた






どこまで愛する人を信じれるか、って




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