お隣りさんlover

私の指定席



それから10分ぐらいしたら駅に着いて


電車を降りたら日はもう沈みかけていた


彩美さんは私の姿が見えなくなるまで私に手を振ってくれていた



しみじみと
渓ちゃんの廻りは良い人ばかりだ
そう実感する


そんな人に出会えた私も幸せだなぁなんて




私も二人が見えなくなるまで手を振った







「……よし!」





心に気合を入れた
元気出して行かなきゃ


まずは卒業おめでとうって言うんだから





弱っちい私を見せてはいけない

渓ちゃんが好きでいてくれる私でいる

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