お隣りさんlover
私は着替えて家を飛び出した

ここから市の病院ならすぐ近く

間に合いますように…







「奏・・?何やってんだこんな時間に外出て」

「渓ちゃんっ…?」


家を出たら偶然渓ちゃんの帰りと一緒になった




「どうしよ渓ちゃんっ…由希子のお父さん倒れたらしいの
意識戻らないって…」


こんな事今まで経験した事無くて
怖くて涙が出てくる


「奏、そこの病院か?」

「うっ…うん」

「じゃあ乗せてってやるから

もう泣くな、な?」



渓ちゃんは優しく頭を撫でてくれた


自然と心が落ち着いて








渓ちゃんは病院まで自転車をこいで連れてってくれた








初夏の夜の風は


まだ少し肌寒かった

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