。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。

停電!?



◇ 停電!? ◇



それから一週間、あたしたちはひたすらにテレビ番組をチェックしたり、芸能雑誌を漁ったりしてイチのことを何とか調べようとしていた。


だけど収穫はこれといってなし。つまりは行き詰ったわけ…


その日もキョウスケの部屋で山積みになった芸能雑誌を見ていた戒が


「あ゛~~~!!わかんねっ!」と言って両手を挙げ雑誌を投げ出した。


「こっちも収穫なしですね。まぁ無理もないですよ。有名、無名あわせて星の数ほどいますしね」


パソコンに向かっていたキョウスケがメガネを外して眉間を指で揉み解している。


雑誌を見るのに飽きたのか、戒がごろんと横になり


「もしかしてこの手がかりはあいつらが仕組んだ罠じゃね?」なんて言い出す始末。


「そんな手の込んだことするかなぁ?鴇田は本部に連れてくっていったんだろ?今更足掻く気はねんじゃね?」


「それもそうだけど~」と言って手近にある雑誌を引き寄せて戒が何気なく聞いてきた。


「そーいや朔羅、芸能人でいやぁどんなのが好きなんだ?」


あたしは違う雑誌をめくりながら


「イ・ビョンホン」と即答した。


「はぁ?んな国境越えてどーするよ!って言うか韓流かよっ!?日本人でいねぇのかよ」


「イ・ビョンホンをバカにすんなよ!すっげぇかっこいいじゃねぇか、な、キョウスケ?」


「え…?、まぁ」


あたしはよく韓流ドラマを居間で見ていた。以前はキョウスケも無理やり巻き込んで見せてたし。こいつだってイ・ビョンホンのかっこよさに気付いたはず!


「バカにしてねぇよ。まぁあんな大人になりたいってのはあるけど、もっと身近で!とりあえず日本人は?」


「日本人?ん~~」あたしは雑誌から目を離すと、腕を組んで真剣に考え込んだ。


「ま、いないならそれでいいや」


戒は早々に諦めて、手を挙げた。


何だよ!じゃぁ何で聞いてきたんだよ!!



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