。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
一悶着!?
◇一悶着!?◇
「「「おじゃましました~」」」
あたしたちはきっちり頭を揃えてリコママに挨拶をした。
「あら~うちでも良かったのに」
「いえ、急なので悪いですから」と戒が言い、「リコさんを少しお借りしますけど、夜は必ず僕が送り届けますので」とキョウスケがさすが大人の対応をして、きっちり頭を下げている。
その対応に安心したのか、
「礼儀正しいのね♪お母さん気に入っちゃった!リコ、今日は帰ってこなくてもいいわよ」
なんていい出す始末。
「お母さん!!もぉ!!!」リコは怒りながらも、サンダルを履くと、
「それじゃ行って来るね」と荒々しく玄関のドアを閉めた。
玄関扉がきっちりしまると、戒は「ギャハハハ」と本性モード全開で笑いだし、
「やっぱ川上一族おもろいわ!」なんて言いながら、目尻に涙を浮かべている。
「リコ、ごめんな。変なことになって」あたしは恥ずかしそうにしているリコを見て謝った。
「え?ううん!全然気にしてないし!このメンバーでごはん食べるのなんて初めてじゃない??だから結構楽しかったり♪」
リコ……いいやつ…
じーんと胸を熱くしてると、隣で千里が面白くなさそうに頭の後ろで腕を組んでいる。
そうだった…こいつも居たんだ…
何か…ホントに一悶着ありそうな予感……