信じる気持ち ~strange animal~【完】
自分でも信じられない。
こんなにも、花鈴はあたしにとって大切な存在になっていたなんて。
《そんなこと言わないで。もう一つ教えてあげるから》
「もう一つ…?」
《うん。あたしね、これで大人になれるんだよ。本物の、リンカに》
「本物の…リンカ…?」
《そう。大人のリンカ。リンカはね、子供と大人では姿が違うんだ。大人は、あたし達子供の憧れ・・・喋る猫になるんだよ。ほら…》