青い春と風の中で
怒鳴りつけながらビシッと指を指すと、石橋は勢いよく走り出して、乱暴に屋上のドアを開け閉めして去って行った――。



「――ちっ、うるせーやつだな。」


バリバリと髪をかきむしり、春は毒づいた。


「ふふ…。学校祭の準備、頑張ってね」


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