見えない ラブストーリー



家族は、一応いる。


父は、わたしが小さいころに母と離婚した。
だから顔なんて覚えていない。


母は、女手一つで育てるのに、どうしても必要なお金を稼ぐため、
水商売を続けている。


いろいろな男の家に行ったり来たりなので
母は基本家にいない。


まあ、母もかなりの美人だ。


それに、わたしは母にとても感謝しているし
母もわたしを愛している。




ただ、会えないだけ。




家に帰ると、一人。





寂しい、なんて感情はもう無くしたのかもしれない。






寂しいなど感じないうちは孤独、とはいわないのだろうか。
< 3 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop