ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「先生ぇ!!

ぎゃあぁ、良かったぁ!!
遅刻するかと思って走ってきたら
まだまだ余裕でしたぁ!!」

「…。」

まだホームルームまで20分もあるし。

まぁ、たまにそういうこともあるけれど。

「なんかぁ・・・、はぁ、遅刻しそーな予感がしたり・・・。はぁ」

息切れしてるじゃん。

どんだけ走ったん・・・・・

ん?っつーか、何か頭についてる?

「玉木。じっとしとけ。」

「はい?・・・ひゃぁあぁ!!!」

「動くなっ。」

俺は琉花の髪の毛に所々絡まっている・・・
茶色い小さい玉・・・?

「何だこれ。」

なんかよくわからないものをとりあえず見せる。

「ぁあ!!それ、金魚の餌です!」

「はぁ!?金魚の餌!?」

「昨日、ゆーじに餌あげてたらぁ・・・」

「ゆーじ?」

「先生がお祭りで取ってくれた金魚!!」

ゆーじって名前!?
もうちょっと可愛い名前つけようよ!?

「そのゆーじに、昨日餌あげてたら、餌袋落として、

その餌を床一面にぶちまけちゃって。

で、面倒臭いカラそのまま寝たんですけど・・・。」

「・・・まさか」

「今日の朝、遅刻するー!!って慌てちゃってて、

勢い余って、餌まみれの上に転んじゃいました!!」

「きったなー!!

お前汚なっ!!」

笑顔で意気揚々と喋るなや!

「だから、ちゃんと取りしましたよ?」

「取れてねーだろ!!
髪にかなり付いてんだって!!」

「ぇえぇ!!!
ぎゃぁぁあ!!

先生取ってぇえ!!」

「自分で取れ!!」


やっぱり、

俺が守ってやらないといけない。

利用されてでも。


でも、いつかは邦是光を潰す。

絶対に。

邦是がいる限り、無邪気な笑顔は危ないままなんだだ。

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