ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「やめなさい!!」




はっ




女の裏返ったかん高い声が聞こえた。

その途端、俺の手からナイフがすり落ちた。


「・・・ったく、ビビらせやがって!」


さっきまで俺を殴り続けていた龍牙は尻餅をついていて、ビクビクと奮えながら俺から遠ざかる。


「うぁぁっ・・・」

「ちょっと龍牙・・・」

しかし腰が抜けてしまった為、すぐに倒れこむ。

俺の嫌いな女は慌てて龍牙をかばうようにに駆け寄った。

「大丈夫?怪我してない?」

「おぅ・・・」


血ぃ流してんのはこっちだ。


「あんた、・・・さっき龍牙を刺そうとしたわね!?」


嫌いな女の軽蔑の目がこちらを睨む。

「こんなことが公に知られてごらんなさいっ・・・

あなたもうこの屋敷から追放よ!」


「それじゃぁ・・・俺を皆の前で殴ればいいじゃないですか」

「なっ・・・」

「俺と母さんを追い出したいんでしょ?

だったら前みたいに皆の前で俺を殴れば?」

「あなた、私をからかってるの?」


会話にもならん。


俺は手をおさえながらその場を後にした。


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