美雨恋唄
いつもの通学路を
いつものように歩く。


いつもと違うこと

夢のせいか
それはいつもより
私の機嫌が良いこと


自然に顔がほころんでしまう。





「美雨おはよっ」

そー言って声をかけて来たのが、
同じクラスの静香

とても小柄だか、いつも笑顔で容姿も可愛く性格もいい。
男女からも好かれる
そんな私が唯一心を開ける相手



「なーににやけてんの?なんかいいことあったの?」


私は顔を真っ赤にしてうなづきこう言った。

「拓の夢をみたのっ」



「良かったじゃーん」
とにやけながら見つめてくる静香
でもどこか悲しそうな目をしている。
多分気のせいだろう



そこへ静香の彼氏
宏樹が通りかかった。


「先に行きなよ」

「お言葉に甘えて」

軽くウィングをして宏樹の元へと走りよった。


宏樹はスポーツ万能、容姿端麗、背も高くみんなの憧れ的存在。


二人は美男美女カップルで周りの人もが振り返ってしまうほど。

あまりに身長差の大きい二人をみて静香の小ささが、とても可愛らしく思えた。
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