そら

電話を切った瞬間
携帯がチカｯｯと光った
ディスプレイに出た
名前は
「たくま」
メールを見ると
「瑞希昨日早退したみたいやけどなんかあった??」
本当の事なんて言えるわけがない
「別になんもないよ
だるかったけん．勝手に早退した」
適当に文を作り送信した
それからその日は何通かメールをした
たくまとメールをしている間はレイプの事など
忘れる事ができた
そして．
３日後に２人で遊ぶ事になった
自分は早く３日後にならないものかと思いながら待った
たくまとメールしている間は全てを忘れる事ができるのに
「おやすみ」この言葉でメールが途切れた瞬間
いきなり寂しくなり
またカミソリを取り出した
そしてカミソリを手首にあてた…

こんなにも自分は弱かった
今までは気付かなかった
自分の弱さはわからなかった