じゃあさ、俺が教えてやるよ。




俺の言葉に顔はみるみる赤くなった。


「何赤くなってんの?」

「だって、南にいが…んんっ」


「…俺がなに?」

呼吸の隙を与えないくらい、深く…深く重ねていく。


「ちょ……くる…し……んんっ」


漸く離すと、俺に体を預け肩で息をしている。

そんな柚をソファーに押し倒した。


「南にい電気消して…」

「嫌だね」

「…今日の南にい、いつもと違う」


今日で最後なんだ。

最後くらい、お前をちゃんと見たい。


「柚」


お前の中に俺という存在を焼き付けたい。






< 12 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop