イマージョン
黒いスエットを身に付けている為、出血量は分からないけれど、ビシャビシャとしていて、どんどん血の海になっている。血は止まらない。完璧なアンドロイドになるには血液など必要ない。視界が狭なって来て急に眠くなって来た。今日は薬が無くても眠れそうだ。もっとよく眠りたくて、ヌルヌルになって滑る手でまた薬を粉末にして吸った。ベットから滴り落ちた血の海に薬の殻が泳いでいる。みんな、私の勝ちだ。チェスの駒は私に勝利へと導いてくれた。馬鹿共とは縁が切れる様に駒を追い詰めて、最後は蹴落とす。それにしても眠い。あぁ眠い。考えるのが面倒くさい。考えられない。何だか私の部屋をノックして母親と美羽が何やら話しているみたいだけれど、眠くて眠くて、よく聞こえないし、返事をするのも面倒くさいし、それよりも寝たい。何度も鳴るノックの音と銃弾の音と心の中でBLOODの
"Song for you"をBGMにして再び仰向けから横向きに体勢を変えて、枕の側に置いてあった陽性の妊娠検査薬を握り締め全ての音がフェードアウトした。
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