私だけの…


すると女子は私を見た。


「伊藤さんは何でカツラなの?」


「っ…!!」


何で知ってるの!?


クスッと笑う女子は私のカツラを勢いよく剥ぎ取った。




「っ!!!」



「もしかして伊藤さん、不良だったりする?」



私の金髪に近い髪を見てそう言う女子。



クラスのみんなもヒソヒソと話している。



「優等生に見せるためのカモフラージュ?」


女子はニヤッと笑った。




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