私だけの…

雅はクスッと笑った。




「自分責めんな。もう忘れろ。隼人のことは心にしまって、あの日のことは忘れろ。」




そう言って私の頭をポンポンとした。



「…うん。」



34階に着き、二人で降りた。




隣が雅の家。




「上がってく?」



「あぁ。腹減った。」



「はいはい。」




父さんはいつも家にいない。




父さんは警察。しかも上の方にいるらしく、家に帰ってこない。









お母さんは私が生まれてすぐ、離婚して家を出てった。





< 18 / 226 >

この作品をシェア

pagetop