木の葉流星群
朝から憂鬱だ。
海里は心の中で呟く。

「…はぁ。」

溜息をつきながらトイレへ向かう。

「…。」

トイレの個室の中で考える。

『あたしの居場所って?』

その時…
バシャッ…!!
上から水が落ちてきて海里はその水を被ってしまった。


「あたしたちにそんな態度とるからよ。」
「フンッそこで一生ほざいとくほうがいいわ。」
「アハハハハ!!悲惨!!」

悔しかった。
だけど海里は唇をきゅっと噛み締めた。

「ふぇっ…」

我慢すると涙が出てくる。

「ふえぇぇぇ…んん…」

涙が止まらない。
海里は我を忘れて子どものように泣きじゃくった。

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