零才塔



目が覚めるとそこは街外れの噴水近く。



「このペンダント……何だったっけ?主守様から預かった記憶はあるのだけれど?」



大きく伸びをすると、首をぽきぽきと鳴らし、いつもの様に記憶を辿って住み慣れた街へと帰っていくのだった。



「……にしても、今回は随分ボロボロだなぁ。俺、どっかの階段から落ちたのか?」



ずるっと、手で支えていないと脱げてしまいそうに傷んだ衣服を引きずりながら……。








【END】



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