WHITE~愛しき友よ~《戦争哀歌【BL】》
障子の向こうから聞こえて来る…蝉の声。
夏が来たコトを俺に告げる。



「…調子はどう?」


母上が僕に昼食を持って来た。


昼食は米とすり潰したじゃがいものお粥。


「いつも…ありがとう…母上」
母上はきっと…兵役に就けない僕を抱えて村では肩身の狭い想いしていると思った。



でもそんな僕に…優しく笑顔で看病してくれる母上が菩薩様に見えた。




「手紙…来てるわよ」



「!?」



「……天人(アマト)さんから…」



呉橋天人(クレハシアマト)彼は僕の幼なじみ。








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