17-セブンティーン-


いつまでそうしていただろうか。


燃え盛る炎をやっと消火した、
そんな気分だ。


だけどわかる。

まだ完全にいなくなったわけじゃない。


また手が震える。
それをぐっと抑える。


俺はまたきっと
宇宙人から教室を遠ざけてしまった。

それがどういうことか
わかるくらいまで落ち着いていた。


アイツの言葉は許せない。

許せない、けど…


怖い。


アイツの言葉、以前に


自分以外の何かに、自分を支配されてしまったような感覚。


震えは止まった。
弱々しく震えてた手は拳を握っていた。


涙は出なかった。





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