僕らの瞳にうつる世界。
「いつからあたし達、そんなに仲良くなったの?」
「………」
「今、機嫌悪いから話しかけないで」
明日香の瞳が揺れたような気がした。
傷つける事は分かってた。
だけど、あたしの世界はあたしを中心に回っているから。
今は、一人にしてほしい。
「そっか……そうだよね!なんかゴメ…っ」
その明日香の言葉も、最後まで聞くことなく、止めていた足を動かした。
背後の彼女も気になったが、イライラが勝っていたので止まることはしなかった。
あたし、超わがまま。
でも嫌われたって、別にいい。
別に……。