こっくりさん
「じゃあつまり麻衣はわたしのしってる麻衣じゃないんですか?」
「簡単には言っちゃえばそうだよ。
言い出せなくてごめんね…」
あらかた今までのことを話すと歩ちゃんは頭を抱えて考え込んでいた。
「麻衣は別の世界の麻衣で、隣のクラスにいた葵さんがついさっき認知できなくなって、麻衣の友達の白井さんや雪さんが消えた…
ってことでいいですか?」
「うん。
あとわたしのいた世界では歩ちゃんがいなくて…
だからあなたのこと全然知らないんだ」
「それはショックです。
まぁ結局麻衣は麻衣ですから。
これからもよろしく!」
「わたしの話、信じてくれるの?」
「当たり前です。
わたしのしってる麻衣はそんな嘘なんてつきません。
優しくてかわいくておもしろくて…
だからあなたも同じなはずです!」
すごい理屈だ。
でも…