俺様彼氏注意報



『なっ!!でも先生怒らなかった?』




「あー全然?詳しく説明するとおー…」





―2時間前―




「席つけー授業始めるぞー」




気怠さそうにドアをガラッと開け、
教卓に教科書を置き、
教室を見渡した担任は一時停止。




後、



「…じゃあ12ページ開いてー」




と、何事もなかったかのように普通に授業を始める。





「せっ先生!!北条さんが変です!!」


ビシッと手を上げ、勇気をだし尋ねた少年Aに



《言った!!》


クラス全員息を揃えてこう思っただろう。


ドキドキと返事を待つ生徒に


「うん。あいつはああゆうヤツだからほっとけ」


と担任はサラリと言った。


二限目の先生も一瞬一時停止し、
冷や汗をかきながらメガネをくいっとあげ、
授業を始めたらしい。



「関わりたくなかったのね」



色気あるビューティボイスで、
興味なさそう呟く小百合。

< 59 / 89 >

この作品をシェア

pagetop