氷女子と水男子
水を凍らせましょう。



「で? どんな反応だった?」

放課後のこと。

水斗と弘樹、大輔の3人が集まって、水斗の話を聞いていた。

話題は勿論、

「まぁ、タオル使ってもらえたにはもらえたんですけど…、なんか反応微妙というか…」

「しかし、中々演出してるよなー、カッコつけんなよ、水斗のクセにー」

「う、うっさいな大輔!」

今思うと、恥ずかしくなる。

「…まぁ、いつもと変わらず上からな感じでしたけど…」

「ふむ、効果あまりナシか。中々気難しい相手なんだな」

「……」

(あれは、気難しいとかじゃなくツンデレとかいうヤツなのでは…)

と、大輔は思ったが、あえて口には出さなかった。

うーん、と弘樹は唸った。

「次はもっと効果的な作戦を考えなければ…」

「あの、弘樹さん? なんか楽しんでません?」

「え? 別に?」

そう言う弘樹の顔はすごく笑っていた。

< 15 / 41 >

この作品をシェア

pagetop