君の左のポケットで~Now&Forever~
そっと小指を離し、見つめ合った。

ユウ君の瞳に、わたしが映っている。



「ナナちゃん、とりあえず今日は戻って休もう」



じっとわたしの目を見ていたユウ君が呟く。

けれどわたしは首を振り、精一杯の笑顔を作って応えた。



「あたし…今日はここに泊まる」

「泊まる?」

「うん」

「そっか…じゃあ……」



言いかけたユウ君は言葉をとぎり、レンへ視線を移してからもう一度わたしに顔を向けて、静かに口を開いた。



「じゃあ、明日また、会えるよな」



たぶん、さっきのわたしの言葉が引っかかっているのだろう。

その先は何も言わなかったけれど、どこか不安げな瞳がわたしの心を貫いた。

わたしは笑顔を保って頷いた。



「…いつでも会えるよ。友達だもん」

「ナナちゃん、ホントに……いや…明日早めに来るから、ちゃんと寝ろよ。
飯は作れないけど、何か買ってくるから。
欲しいものある? それも持ってくるから。
そうだ、シンデレラ城行きたいって言ってただろ?
明日連れてってやるから。だから…」



そこまで一気に言葉を発したユウ君は、わたしの手を取り低く呟いた。



「ちゃんと待ってろよ、ナナちゃん」



ちゃんと……

同じだった。


『ちゃんと待ってろよ』

レンと同じ、言葉だった。







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