それでも、好きだから。
席替え。



「おはよーしおり!」

こんな朝っぱらから元気に挨拶してくるのは、
私の親友、
 桜井 紫優。

「紫優はいつでも元気だよねー、羨ましいほどに」
欠伸をしながら言う私を無視して、話し出す紫優。

「今日席替えだよね! 純と隣なりたいなあ」

「そうなんだ? 私は紫優と席近かったらどこでもいいや」

今日は6月1日。 月の初めにする席替えがある。
 紫優は、純こと、田口純の事が好きだ。
紫優は、皆の憧れで、
勉強もそこそこできて、綺麗で、
純も惚れずにはいられない。

 2人とも気付いていないが、とっくに両思いだ。

-キーンコーン

 予鈴がなって、紫優が席にもどる。
担任が早めに教室にきた。

「今日は特にすることがないので、席替えします」

クラスの皆が盛り上がる。
友達は友達でアイコンタクトしている者もちらほら。

紫優も私にアイコンタクトをしているが、
私は特に興味はない。

席替えの仕方は、くじ引きに決まった。
担任が決めたので、ブーイングを受けている。

私にくじ引きの箱がまわってきた
紫優となりたいという気持ちでひいた。
私はいつもくじ運がないから、いつも私だけ陰険な班になる。


今回の席替えは、神様からの人生を変える出会いだったんじゃないかなと今になってやっと気付く。


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