それでも、好きだから。

「おい古川!!」

いきなり名字を呼ばれて肩を掴まれた。
その男は息を切らしていた。

私はわかった。
「五反田!」

「お前大丈夫か?」
「もしかしてずっと待っててくれたの? 学校は?」
 「いや、今来たばっかりだ! 学校はサボった (笑)」

「嘘ばっかり! (笑)」

とてもとても嬉しかった。
私のために、何時間も待っていてくれて、学校をさぼってくれて…。

「ありがとう。五反田。 でも・・・」
「お前今日休んだよな? どっか遊びいこーぜ!」

「え…でも。  五反田制服だし!!・・!ね?」
すごく行きたいかった…。 けど、五反田に迷惑かけたくない。もうかけてるけど…
「学校行ってきなよ! 」

「彼女と一緒に居たいって思ったらだめか?」

「!?/」
頬を真っ赤に染めながら言う五反田が愛おしく思えた。
こんな私の事を好いてくれているなんてわからない。

でも私は、
貴方の事が好きです-…
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