あの日の朱雀




「あいつがお母さんとケンカした夜。」




私は目を閉じた。









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「お母さんのバカっ!!大嫌いだっ!!!」



「朱雀っ!!!」






ドタドタドタ…






「っく…ひっく…」




あーあ。またやってるよ。






「何。またお母さんのおなか蹴ったの?」





部屋で大泣きする朱雀。





「だってえ…お母さんお腹の赤ちゃんばっかりで…っく」



「当たり前でしょ!?アホかあんたは。」




とことんバカだ。













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