GAP-Girl×DJ-
「まあそんなことはおいといて♪何食べ行く?おごってやるよ!」

「まじ?!ありがと~!」


結局ヤス君とは近くの居酒屋に行った。


飲んで食べて笑って。

ヤス君は本当に話しやすい。

「りさは?」
「りさに・・・」
「りさが・・・」

ちゃんと名前を呼んでくれる。

いっちゃんにも呼んでもらいたいよ。


「こないだいっぺいがさ・・・」

あたしの気持ちを知らないヤス君は快くいっちゃんの話をする。

良い話、嫌な話、聞きたい話、知りたくない話。

それは見事にさまざまだ。


《俺好きなやつとしかやんねーから。》

ふいに夜のいっちゃんの台詞を思い出した。


「いっぺい、超きれいな子と3年くらい付き合ってたんだよ」

「突然別れたんだけどそれから次の恋に行く気配もなくてさ・・・」

「もう何年たつんだろ?いっぺいがあの子と別れてから」


聞きたくなかった、いっちゃんの過去の恋。

悪気もなく話すヤス君に腹が立った。


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