GAP-Girl×DJ-

先輩は「やばっ」とでも言いたげな顔だった。


そういう事か・・・

いっちゃんがいるって先輩知ってたんだ・・・。


あたしは先輩を追い越して、フロアの外に出た。

先輩はあたしを追ってきた。

「先輩!ありがとう!!さっきいっちゃんのこと・・・いっぺいさんのこと話したけど、あたし全然平気です!いっぺいさんがD.S.Bに所属してること知らなかったし、是非曲聞きたいです!」

「りさ・・・本当に大丈夫?」

「はい、もちろんです」


あたしたちはまた重いドアを開けて中に入った。

ステージには懐かしいいっちゃんが歌っている。

D.S.Bは5人グループだったけど、中でも一番いっちゃんが目立っていた。


いっちゃんのソロになると歓声がわっと上がる。

その度に先輩はあたしを見た。

平気です、とあたしは笑いかけた。


曲が終わり、MCの時間。

「えー今日はみんなども!我らD.S.Bを組んではや、1年経ちました!」

キャー!

「ここにいる皆!いろんな人のおかげっす!まじでサンキュー!」

ワー!

「新曲の●●●●、作詞はCITY-ACEこといっぺいでーす!」

キャーキャー!!!!

「えーども。たった今紹介承りました、いっぺいです(笑)」

ワハハハハ!!


いっちゃんの声・・・

こんな近いのに遠く感じる。

フロアが狭いのに、近づけない気がする。


いっちゃんはもう手の届かない人なんだろうね。

< 40 / 46 >

この作品をシェア

pagetop