Dear my Dr.
今日は日曜日だから、基本的には悠ちゃんもお休み。

だけど、

「美波、ちょっと病院行って来る」

そう言って、休日出勤することも。

外来の診察はお休みでも、入院患者さんがいる限り、病院は年中無休。

救急で来る人もいる。

「遅くなる?」

玄関で靴をはいてる悠ちゃんの背中に、声をかける。

「うーん…たぶん昼過ぎには帰って来られると思うんだけど」

一緒にお買いもの行こうって言ってたのになぁ…。

でも、仕方ないか。

「わかった。じゃあ、お昼ごはんはいらないんだよね?」

「ごめんな?」

「ううん、行ってらっしゃい!」

笑顔で送り出す。

それが、妻である私のつとめ。

一人だとヒマすぎるから、ネットでアメリカの現地情報をリサーチ。

住むところが決まってるから、その周辺のお店とか、色々。

どんどん調べてると、気がつくと時間が経ってることが多い。

もう、こんな時間。

悠ちゃん遅いなぁ。

夜ごはんできたよー。

昼過ぎって言ってたのに、まだ終わらないのかな?

急に孤独を感じる。

人恋しくなって、テレビをつける。

見たい番組があるわけじゃないけど、しーんとしてるのが嫌で。

寂しがり屋なのは元々だけど、こんなにヒドイとは自覚してなかった。

今までは仕事してたから、一人になることが少なかったんだよね。
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