君たちがいたから頑張れた。
菜由との話し合いが始まった。
「宮木、水田に聞きたいことあるんだろ?」
「………」

「何で部内戦やった次の月曜日にうちのこと避け始めたの?」
「別に避けてないし。」
「避けてたじゃん。じゃあ何で梨絵たちと行ったの?」
「………」

「えっ本当のこと言っていいの?」
「いいよ。」
「なんて言うかうちと里菜ちゃん、性格合ってないし別に部内戦からとかじゃないし、なんかぁ……なんて言うかもとから嫌だった?みたいな?」
「………」
「だから別に部内戦からっていうわけじゃなくて。」
「じゃあ何で部内戦の次の月曜日にそういうことしたの?」
「うーん。そういう原因がなかったから。そしたらちょうど部内戦でそういうことがあったから。」
「じゃあ水田は部内戦が原因だと思ってくれればいいなっていうふうに思ってたってことか?」と福井が言った。
「見せ掛けたっていうか……まあそんな感じです。」

それをずっと聞いていたうちはぼろぼろと涙が出てきた。

「じゃあ何でそういうことしたんだ?」
「えっだってうち、いろいろ里那ちゃんに言われてきてすごく傷ついてたんですよ。だけどそういうこと言えなくて、全然関係ないときとかに里那ちゃんに厳しいこと言っちゃったときもあって。自分でも言い過ぎたなって思うことはありました。」

その後もいろいろ話して最後に
「うちが悪いんだったら謝ろうと思ってた。」
「別にそういうわけじゃないよ。」
「でもうちが言った言葉に傷ついてたんでしょ?ほんとにゴメンね。」
「えっ別に……謝られても困るし。」
「水田はどうするんだ?謝るのか?」
「えっ私がですか?」

「ゴメン。」

話し合いが終わった。
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