そして僕は恋に墜ちた
3.
(今日の仕事は、趣味じゃなかったな…)

小さな個室にある椅子に腰掛けて、溜め息をひとつつく。

部屋の中には、必要最低限の物しか無く、まるで牢獄の様だ。

犯罪者の様な気分を味わいながら、ふと自分の仕事は、人間界では犯罪だな。という思いが過ぎり、何だか笑えた。


気の進まない仕事だったせいか、今日は何だか眠い。

背もたれに全体重をかけて、天井を眺めていると、ふとビルの屋上にいた少女の事が思い出された。


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