先生と教官室






「ん…まぁな。昨日はありがと。」





「何言ってるんですか。昨日だけじゃなく今日もですよ。」






コトッ






「あ、ありがと。で、なんで今日も?」






進藤先生が俺の前に淹れたてのコーヒーを置く。





淹れてくれたコーヒーからはとてもいい匂いがして、眠かった俺の身体を自然と起こしてくれる。






「今日の一時間目の先生の授業、誰がやったと思ってるんですか?」






「…あーそうか、そうだったな。すまんすまん。」






コーヒーを口に入れた瞬間、苦みが口いっぱいに広がる。






「そうですねー、お礼は来週にでもデートしてくれたらそれでいいですよ。」






「ぶはっ!!デートって、昨日からお前って本当変な奴だよな。」






「別に変じゃありませんよ。とりあえず、来週約束ですからね?ちゃんと覚えてて下さいね?」






「あーわかったよ、来週な。…でも、何で来週なんだ?」








別に今日でも良くないか?











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