先生と教官室
第5章 本音と涙





―――――――……





「……はぁ。」





あの教官室での出来事があってから、一度も先生に逢えていない。





まぁテスト週間だから逢えないのが当たり前なのかもしれないけど…。





あれからずっとこの前の先生の行動が気になって仕方がないし、勉強にあまり身が入らないでいる。





でも、『どうして?』と確認する勇気もなくて…ずっとモヤモヤしたままだ。





中間テスト終了まで残り3日。





それまでに自分の心が整理できて、なおかつ勇気がだせるかというと…うん、無理に近いだろうな。





第一、気にしているのは私だけで先生は何とも思っていないかもしれない。





むしろ、無視したのではなくて本当に聞こえていなかったかもしれないし…。





「…あぁぁぁぁぁぁっっどうすればいいんだぁぁぁぁ!!」






もう頭は混乱するばかりだ。





不安と嫌な事しか頭に浮かんでこない。





考えたくはない。





けど、もしかして……。





私、先生に嫌われちゃったのかな?








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