先生と教官室






「うるさいのよっ!!余計なお節介しないでくれる!!?」





余計なお節介って…。






「なにがお節介なの?ちょっと聞いただけじゃん。」





私は、お母さんに何か聞いてもいけない存在なの?






「あーもー良い気分だったのに。あんたのせいで最悪よ!!」






なに、それ…。





まるで全部私が悪いみたいに…。





第一、お母さんの機嫌の悪さの原因は私じゃないでしょ?





こんなの、ただの八つ当たりじゃん。






「…意味わかんないし。」






「……何よその口の聞き方。」





「何が?私は普通に話してるけど…。」





「それが普通?昔はそんな生意気な口調してなかったわよ。」






「…………。」





「気が付かないうちにそんなに生意気になっちゃって…。あんた、誰のお陰で暮らせてると思ってんの?」






気が付かないうちに?





それって、自分で私の事を見ていなかったって言ってるようなもんだよね。






「…………。」






「…はぁ、こんな簡単な質問にも答えられないの?あんたが暮らしていけるのは、お父さんとお母さんのお陰でしょ?!」






お父さんと、お母さん?






「は、ははは…。」






そんな人、私にいたっけ……?








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